琵琶湖の水の浄化や多様な生き物を育む役割を担うヨシ群落を燃やして環境を整える早春の行事「火入れ」が24日、滋賀県高島市新旭町針江の湖岸であった。
ヨシの新芽が出る前に、病害虫や雑草の種子を除去し、新芽の生育を促すのが目的。この日、一帯のヨシ群落(約3ヘクタール)では、市と地元団体がそれぞれ担当する区域で行った。
高島市の管理区域(約1・6ヘクタール)では、昨年12月初旬に刈ったヨシ群落に市職員が入り、ガスバーナーで南側から順に点火した。炎が風に乗って勢いよく燃え上がり、短く刈られたヨシが黒い焼け跡へと変わっていった。
火入れには、昨年のヨシ刈りに参加した市内のボランティアら約20人も参加。燃え広がる火の勢いを時折シャベルで上からたたくようにして調整し、新たなヨシの生育を願っていた。 |