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スキー場山頂にイスラム教礼拝室 ムスリム客増で、ハラルも対応
2019年9月5日
 マレーシアやインドネシアなど東南アジアからのイスラム教徒(ムスリム)の観光客が増加傾向にあることから、滋賀県高島市今津町日置前の箱館山山頂一帯(標高約630メートル)に、同教徒が祈りをささげる礼拝室が設置された。

 山頂一帯は、冬季(12月中旬〜3月下旬)はスキー場として営業している。運営会社「マックアース」によると、近年、雪が珍しい東南アジアからの観光客が増え、昨季は、イスラム教徒から「礼拝堂はどこにあるのか」という問い合わせが複数あったという。スキー場の外国人観光客受け入れを進める取り組みの一環として、礼拝室を設置することを決めた。

 礼拝室は、箱館山を上るゴンドラの山頂駅西側にある。平屋建て約25平方メートルで「礼拝室」「Prayer Room」などと表示され、壁と天井には、同教の聖地メッカの方角を示す標識を備えた。イスラム教徒が祈りをささげる姿を表現する絵が掲示されているほか、礼拝用マットが敷かれ、洗面台と足洗い場が設けられている。

 マックアースによると、今冬季からスキー場のレストランでは、豚肉やアルコールの摂取を禁じた同教の戒律に沿う料理「ハラル」に対応したメニューも提供する予定。同社は「今後も、イスラム圏の方々が無理なく来ていただけるよう、環境整備を進めていきたい」としている。
京都新聞


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