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<滋賀・高島>古民家を改装 体験型農家民泊オープン
2018年11月13日
 滋賀県高島市マキノ町上開田(かみかいで)に、古民家を改装した体験型の農家民泊「たらいち邸」がオープンした。昔の農家の暮らしを味わいながら畑などで農業体験をしてもらう一方、餅つきなどで住民と交流を図り、地域の活性化にもつなげたい計画だ。日本の伝統的な農家を体験したいインバウンド(訪日外国人)も呼び込もうと狙っている。

 運営するのは「太良一(たらいち)」と屋号の付いた古民家を所有する河野至宏(ゆきひろ)さん(25)と、大津市のまちづくり会社「百町物語」の社長付として町家再生などに携わる紀平健介さん(38)。愛知県出身の河野さんは2016年、「農業にかかわりたい」と風土が気に入った高島市に移住。紀平さんと昨年出会い、民泊の話が進んだという。

 783平方メートルの敷地に建つ農家は築100〜150年と推定され、床の間付きなど8畳〜4畳半の5室と台所、土間など延べ床面積107平方メートル。テーブル付きのいろりを設けた部屋では、鍋料理を囲んで楽しめる。台所や洗面所、風呂場、トイレは近代的に改装したが、居室は2人が自力で整え、元の姿を極力とどめたという。

 1棟丸ごとをグループ客(最大9人)に貸す方式で、1泊の料金は1棟の利用料2万円に1人6500円を人数分加えた額。夕食は、ぼたん鍋用に地元の猟師が捕ったイノシシや地元産の野菜といった食材を提供し、自炊してもらう。食材の持ち込みも可能だ。

 2人は「ご飯はかまどで炊いてもらう。名水の湧き水を使った豆腐作り体験を検討中で、五右衛門風呂も修理している。古民家は都会人の癒やしであり、外国人も喜ぶだろう」と話す。体験宿泊の紹介と申し込みはホームページ(https://www.taraichi.com)まで。
毎日新聞


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