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大溝藩400年の歩み今に 滋賀・古文書や城下町絵図展示
2018年11月5日
 江戸時代、高島を治めた大溝藩の成立から、来年で400年を迎えることにちなんだ特別展「大溝藩と分部氏」が3日から、高島市安曇川町上小川の藤樹の里文化芸術会館で始まった。古文書や絵図から、藩政と城下町・大溝(同市勝野)の歩みを振り返る。

 大溝藩は1619(元和5)年、幕府に任じられた分部光信が、伊勢上野(三重県)から大溝に移って誕生。高島、野洲両郡の2万石を所領とした。城下町は安土桃山時代に織田信長のおい、信澄による築城時の区画をそのまま生かして発展させた。

 会場には、高島歴史民俗資料館の所蔵品を中心に約110点を展示。歴代藩主の手による書画や身につけたと伝わる衣服、城下の広がりを描いた絵図など多彩な史料が並ぶ。

 中でも県指定文化財「大溝藩分部家文書」は、今回が初公開。展示は一部だが、江戸幕府からの朱印状の写しや家臣の人事控え、明治政府による廃藩令まで、さまざまな記録が残され、その歴史を実感できる。

 分部氏が伊勢上野から曳山(ひきやま)祭を移したと伝わる大溝祭のコーナーでは、曳山を彩る見送り幕や、囃子(はやし)を奏でる鉦(かね)や太鼓なども並ぶ。近年の大溝城跡発掘調査での成果を伝えるコーナーもある。25日まで。午前9時から午後4時半までで、月曜休館。無料。最終日には識者による講演会(資料代200円)もある。
京都新聞


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