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能楽師が着けた「天神」の面を披露 高島市で能面展
2018年10月21日
 定年後、能面作りに打ち込んできた滋賀県東近江市山路町の大蔵大三さん(77)が喜寿を記念し、生まれ育った高島市のギャラリー藤乃井(同市安曇川町田中)で初の個展を開いている。12年間で手掛けた力作が古典芸能の魅力を伝えている。

 大蔵さんは、父や祖父が謡(うたい)をたしなんだ影響で、幼いころから能楽に親しんできた。65歳で「長年の夢」だった能面作りを始め、「能面と向き合うと、無心になれるのが何より楽しい」と話す。

 会場には陰影を深く刻んだ男の面や、角度によって違った表情に見える女の面など27点を展示した。

 6月に東近江市で上演された能「舎利」で能楽師が着けた「天神」の面も披露。自身の作品が舞台で使われたのは初めてで、「手元で眺めるのと印象が全く違った。今後の刺激になった」という。

 ヒノキ材を削り、カキの殻を砕いた粉ににかわを混ぜた液を重ね塗りする作業を、各工程に分割して見せるコーナーもあり、大蔵さんは「古典芸能に興味を持つきっかけになれば」と話している。

 無料。24日までの午前10時〜午後4時。
京都新聞


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