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琵琶湖一円、日本遺産に 「祈りと暮らしの水遺産」で湖岸10市がすべて登録
2018年5月25日
 有形、無形の文化財をテーマでまとめ地域の魅力を発信する「日本遺産」に認定されていた「琵琶湖とその水辺景観−祈りと暮らしの水遺産」に、滋賀県草津市の芦浦観音寺など3市の7要素が追加されることになった。これで、琵琶湖沿岸の10市すべてで日本遺産の構成要素がそろった。三日月大造知事は「一層の誘客促進に期待したい」と喜びを語った。

 今回追加されることになったのは、芦浦観音寺(草津市)▽草津のサンヤレ踊り(同)▽大庄屋諏訪家(おおじょうやすわけ)屋敷(守山市)▽近江のケンケト祭り・長刀振りの鮒ずし切りの神事(同)▽慈眼寺(じげんじ、同)▽守山の湧水とホタル(同)▽兵主(ひょうず)大社と八ケ崎(やつがさき)神事(野洲市)−の7要素。

 このうち草津のサンヤレ踊りは、子供らが楽器を持って「サンヤレ」などと歌いながら踊る祭り。毎年5月3日に市内7地域で行われる。志那港などのある同市は古くから漁業が盛んだったこともあり、湖上交通の繁栄や水害防止の祈りを込めている。

 また、大庄屋諏訪家屋敷は、琵琶湖のほとりの約3千平方メートルの敷地に建つ江戸時代の屋敷。琵琶湖とつながる川の水を庭園内に引き入れ、庭園から琵琶湖まで船で往来できたという。現在修繕中で、7月に一般開放する予定だ。

 日本遺産は、地域の文化財や伝承をつないでストーリー化し、観光資源として活用する国の制度。「琵琶湖とその水辺景観」では平成27年度に比叡山延暦寺(大津市)や白鬚神社(高島市)など21要素が認定された。

 その後も追加認定を重ねてきたが、琵琶湖の沿岸自治体全てを網羅していないことが課題だった。

 草津市の橋川渉市長は「うれしいニュース。沿岸に草津の良さをもっと広げていきたい」、守山市の宮本和宏市長は「多くの方に守山を訪れていただくいいきっかけになれば」と、それぞれ喜びを話した。



 県などは7〜12月に「虹色の旅へ。滋賀・びわ湖」と題した観光キャンペーンを実施。県内各地で特別イベントなどを開き、今回の認定を弾みに観光PRを強化していく方針だ。
産経新聞


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