担い手不足で存続が厳しい棚田のにぎわいを創出しようと、高島市畑(はた)で20日、棚田に出資する「オーナー」らが田植えをした。
比良山系に位置する同地区の棚田は、平成11年に農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれている。
一方で、農家の高齢化が進み、耕作放棄地も増加。同地区の農家らでつくる実行委員会が棚田を残そうと、オーナー制度を導入。日常の管理は実行委が行い、田植えや稲刈りなどはオーナーが体験できる。
1区画(100平方メートル)年間3万3千円でオーナーを募り、都市部の住民を中心に人気を集め、今年は京阪神地区などの28組の家族らが出資した。
この日は、約100人が朝から実行委の指導を受けて、コシヒカリの田植えを体験。昨年収穫したコメをおみやげにもらい、笑顔を見せていた。 |