滋賀県高島市内で活動する工芸作家たちが、自身のアトリエを開放するイベント「湖西手仕事工房めぐり あけっぴろげ」が11日から始まった。陶芸やガラス、染織など、さまざまな作品を展示し、愛好者たちと触れ合った。
豊かな創作環境を求めて市内に移住してきた作家たちが、年1回共同で開いている。19回目の今回は11人が参加、市内6カ所の工房を開いている。
同市安曇川町南古賀で鉄や石製のオブジェを手掛ける山口耕一郎さん(64)と陶芸の清美さん(67)夫妻は、自宅のアトリエに200点以上を展示。皿や茶わんなどの実用品から、竹やツタなどをモチーフにした壁掛け、犬や鬼、河童の陶製人形まで、多様な作品を並べた。
初日から工芸ファンや顔なじみがひっきりなしに訪れ、作品をじっくりと眺めて買い求めたり、庭でお茶を飲みながら感想などを語らっていた。山口さん夫妻は「アトリエが作品だけでなく、人が出会う場になれば」と話した。
このほかマキノ町白谷、安曇川町中野、同町田中、武曽横山、高島の作家たちが工房を公開している。13日まで。午前10時から午後6時。無料。 |