厚生労働省は13日、2015年の都道府県別の平均寿命を発表した。国勢調査結果などを基に5年ごとに算出しており、男性は滋賀の81.78歳、女性は長野の87.67歳が最も長かった。滋賀が1位になったのは男女を通じ初めてで、女性の長野は2回連続のトップ。最も短いのは前回10年と同じく男女とも青森(男性78.67歳、女性85.93歳)だった。
全国平均は男性が80.77歳(前回は79.59歳)、女性87.01歳(同86.35歳)。全都道府県で前回より平均寿命が延びた。
男性1位の滋賀県の担当者は「地域レベルで取り組んだ減塩や禁煙の成果が表れたのでは」と分析する。1990年からトップを守ってきた長野は81.75歳で2位だった。
女性では、05年まで7回連続で1位、10年は3位だった沖縄が7位まで後退。厚労省は「ファストフードの普及といった食生活の変化などが影響している」とみている。
平均寿命の延びが最も大きかったのは、男性が長崎で1.50歳。女性は鳥取で1.19歳。青森は男性の平均寿命では9回連続の最下位となったが、心疾患などの死亡率低下で延びの大きさは1.39歳と3位に入った。県の担当者は「4年前から県を挙げ、地産の『だし』の活用で減塩する食生活改善などに取り組んでおり、明るい兆しが出てきた」と話す。 |