大津市北部の比良地区を歩いて楽しむ行事「かんじる比良」が二十、二十一の両日、開かれた。訪れた人たちは、地区で活動する工芸作家や職人の仕事に触れ、散策を楽しんだ。
地元の有志が企画し、店舗や工房など三十四軒が参加した。雑貨店、食品店などは特別メニューや限定品を用意。普段は内部が見られない工房などでは、商品の販売や体験会を催した。
もともと別荘地として開発され、自然が豊かな北比良の自治会「比良麓(ふもと)の会」では、作家らの多くが民家の庭の木陰にテントを出して作品を並べた。居間に舞台を設けて人形浄瑠璃を上演した家もあった。
訪れた東近江市の美容師中田治さん(39)は「過ごしやすそうな良い雰囲気の町。雑誌で見たことのある喫茶店も見つけたので、これからも足を運びたい」と話していた。 |