滋賀県内の山を登る人のための最新情報を盛り込んだ本「滋賀県の山」が山と渓谷社からこのほど出版された。各山の地図を大きく掲載し、初心者にも分かりやすいガイドになっている。
同社の分県登山ガイドシリーズの一巻。県内の52の山を湖北、鈴鹿、湖南・湖東、湖西・比良、野坂山地の五つに分けて紹介している。山行きのチェックポイントを写真付きで具体的に説明。最寄りの交通機関や登山に適した季節の説明、地図も掲載している。
過去に出版されたガイド本に比べ、今回は地図を大きく詳細にしたほか、各山のコースを5段階の技術度で表記。登山の初心者や中級クラスの人でも無理なく歩ける日程を紹介している。また、歩行時間と距離、標高差によって異なる必要な体力の指標を10段階で示した。
山の最新の状況も盛り込み、伊吹山では獣害が深刻なため高山植物を柵で覆っていることなども報告。都市部から近い滋賀の山はアクセスしやすい半面、道迷いや遭難が増えているとして注意も呼び掛けている。
執筆は県内の山や自然に詳しい山本武人さん(大津市)、竹内康之さん(同)、青木繁さん(高島市)が担当した。A5判、127ページ。2052円。 |