今が旬の湖西の不動産情報掲示板
大溝藩主・分部家、戦国時代の姿は 滋賀・高島で企画展
2016年11月12日
 伊勢上野(現在の三重県津市)との関係が深い分部(わけべ)氏の歴史をたどる企画展「戦国時代の分部氏」が、滋賀県高島市鴨の高島歴史民俗資料館で開かれている。信長や秀吉、家康からの書状をはじめ、知行帳や系譜から、動乱期を生き抜いた武将の姿がかいま見えてくる。

 同館は不定期に企画展を実施。今回は三重県と高島市とのゆかりにスポットを当てた。元々、分部氏は北伊勢地方に勢力を持った長野氏の家臣で、伊勢上野城を居城とした。

 展示は、古文書を中心に計12点が並ぶ。分部家中興の祖とされる光嘉(みつよし)が北畠軍と戦った功を賞した信長の感状や、本能寺の変後に秀吉が出した感謝状、関ケ原の戦いが始まる直前に籠城して味方したことに対する家康の礼状がある。さらに、古文書や絵図から、2万石の大名となり、1619(元和5)年に近江国大溝(現在の高島市)へ転封され、明治維新まで続いた同家の歴史が理解できる。

 同館では「戦国の世は先行きが全く見通せなかった。そんな時代を生き抜いた分部家の歴史から、今も教訓とすべき点があるのではないか」と話す。27日まで。月・火曜日と祝日は休館。無料。同館TEL0740(36)1553。
京都新聞


HOME
Copyright (C) 2016 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved