滋賀県高島市今津町の琵琶湖周航の歌資料館で、恒例のスズムシの展示が始まっている。同町の愛好家が育てた。まだ鳴き始めていないが、盆過ぎには涼やかな音色を響かせるという。
今津町上弘部の農業桂田孝司さん(62)が7月末に持ち込んだ飼育箱には、まもなく成虫になる体長約1センチのスズムシ200匹以上が元気に動いている。
桂田さんは小学生の頃からスズムシを育て、自宅には約2千匹いるという。10年前から、資料館のにぎわいに役立てようと展示している。
桂田さんは「温暖化のせいか、年々ふ化が早くなっている。暑い日が続くので、秋の音色を楽しんで」と話している。
希望者にスズムシを無料で配布している。資料館は虫かごなどの持参を呼び掛けている。 |