大津特産の「比良すいか」が出荷のピークを迎えている。比良山系の畑で収穫された糖度の高いスイカで、大津市としても「地名のついた農産物は大津の売り込みにもつながる」と、発信に力を入れている。
比良山系は花こう岩の砂地で水はけが良く、東向きの傾斜地で日照も良い。スイカ作りに適した土地で、戦後、一部農家が近江舞子の水泳客向けなどとして栽培を始めた。1999年には地元農家が特産品づくりと休耕田の活用のため、比良すいか生産組合を設立した。ブランド化を進め、年間5千〜6千個を生産している。
2日、大津市御陵町の市役所で杉江甚一組合長(68)が記者会見し、「今年は糖度11〜13度でおいしくできあがった」とPR。越直美市長も「大津の地名が付いており、市として発信したい。地名を付けた農産物の種類も増やしたい」と話した。
値段は大玉が1キロ250円、小玉が同300円。JAグリーンファーム堅田店や道の駅「妹子の郷」などで8月中旬ごろまで販売している。 |