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<田植え>鵜川の棚田、復田へ一歩 都会のオーナー、景色も満喫
2016年5月16日
 都会の人たちの力を借りて耕作放棄地を元の水田に戻そうと、オーナー制を今年導入した高島市南部の「鵜川(うかわ)の棚田」で15日、初の田植えが行われた。県内や京都、大阪、兵庫などから約130人が来訪。晴天の下、琵琶湖とJR湖西線を見下ろす景観も満喫しながら、泥田に入って復田への一歩を記した。

 鵜川の棚田は約40ヘクタール。湖上の大鳥居で知られる白鬚(しらひげ)神社付近から大津市境まで湖西線沿いに約2キロ続く。高低差は小さいが古い石積みの段々が特徴だ。約150人の鵜川地区で営農してきたが、高齢化が進み、約半分が草地になった。危機感を抱いた住民が復田を模索。自慢の景観を売りに、オーナー制を導入し、1区画(約100平方メートル)3万円で募集。予定の30組を超える35組の応募があり、全員がオーナーになった。

 棚田保存会の山田善嗣会長(61)は「人の背丈まで伸びた草を刈り、3年ぶりに田起こしした。通常の倍の時間をかけて水を張った」と話していた。京都市伏見区から家族6人で来た主婦、南明日香さん(31)は「高島市は初めて来た。景色がいい。子供も泥んこになって遊んだ」と満足そうだった。
毎日新聞


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