大津市和邇の天皇神社の例祭「和邇祭り」が8日、同地区内で営まれた。白装束を着た約150人がみこしを担いで練り歩き、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。
同神社の氏子総代らによると、祭りは14世紀中期から始まった。約250年前からは和邇地区の6集落がみこしの順番を決めるなど各集落で役割を分担して営んでいる。
氏子らは5基のみこしを担いで和邇地区を巡行した。見学をしていた地元住民は、写真を撮ったり拍手をしたりしながら祭りを楽しんだ。和邇祭り調査官の場殿康裕さん(66)は「六つの集落が協力して祭りを盛り上げることが大事。今後も共同で続けていきたい」と話す。中学2年から祭りに参加する京都文教大2年の橋詰昂祐さん(19)は「年に1回の祭りだから、声を出して元気よくみこしを担ぎたい」と意気込んでいた。 |