さわやかな五月晴れとなった4日、滋賀県内各地で祭りが行われた。地域で受け継いできた伝統行事、復活した踊りに、担い手や観客の笑顔があふれた。
高島市勝野では、湖西唯一の曳山(ひきやま)祭である日吉神社の例祭「大溝祭」(県選択無形民俗文化財)の本祭があり、5基の曳山が旧城下町の市街地を巡行した。
大溝祭は、1619(元和5)年に大溝城主となった分部光信が前任地の伊勢国から移したとされる。
旧城下町の山組町がそれぞれ1基の曳山を持つ。大溝陣屋惣門前から同神社石段下の「桜の馬場」までを、今年の一番山の「湊」から「巴(ともえ)」「宝」「勇(いさみ)」「龍」の順に囃子(はやし)方を乗せ巡行した。
拝殿に安置された神輿(みこし)が下ろされ、曳山の前で力いっぱい渡御。盛大に餅まきが行われたあと、囃子方が曳山の階下から階上に移動、神輿や剣鉾(ほこ)に続いて町内をにぎやかに練り歩いた。 |