滋賀県は9日、琵琶湖大橋有料道路の通行料金を来年4月から25から33%引き下げ、料金徴収を2029年8月まで続ける方針を示した。現在200円の普通車料金は150円になる。橋本体の耐震補強や橋の両端区間の4車線化工事などの追加事業を約84億円かけて進める方針で、その原資に通行料収入を充てる。
他の車種の料金は、軽自動車100円▽総重量8トン以上のトラックなど「大型」200円▽定員30人以上のバスなど「大型」500円。
自動料金収受システム(ETC)も導入するが、システム構築などで利用開始は19年4月になる見込み。それまでは回数券での割引を続け、導入後は20%のETC割引を実施する。
建設当時の借金を返しても黒字になる同有料道路をめぐっては、料金徴収の継続か無料開放かの議論が続いていたが、県は6月、橋の経年劣化や近年の通行量増加に対応する必要があるとして、値下げを前提に徴収を続ける方針を示した。
料金を原資にして進める追加事業は(1)橋本体の耐震化(2)湖西道路真野インターチェンジ−琵琶湖大橋交差点間1.9キロの4車線化(3)琵琶湖大橋東詰−水保町中野両交差点間1.1キロの4車線化(4)ETC導入−に絞って事業費を試算。総額約84億円の費用を賄うには、29年夏まで徴収が必要とした。
県議会の11月定例会議に関係議案を提案し、同意が得られれば年内に国土交通省に事業の追加を申請する。 |