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“高島硯・紙巻筆” 魅力知って 滋賀で地元の書家が作品展
2014年12月19日
 滋賀県高島市で作られた硯(すずり)と筆の名品を使い、書道家の安原加奈子(雅号・椿園)さん(58)=同市安曇川町田中=が手がけた書の作品展が、安曇川町田中のギャラリーで開かれている。計約20点の高島硯と紙巻筆も展示する。「書を通じて、地元で生まれた硯と筆のすばらしさを伝えたい」と話している。

 高島硯は江戸時代に全国に広まり多くの書家に愛されたが、近年に途絶えた。紙巻筆は現在も町内で作られ、毛の先を残して根本に和紙を巻く古来の製法を受け継ぐ。

 安原さんは約15年前から地元産の高島硯と紙巻筆で書作を続ける。「高島硯には虎斑がある美しさと、墨をする時の滑らかさがいい。紙巻筆は弾力があり、書く時の感触の良さが魅力」と語る。

 展示では、「人への尊敬を忘れない」との意味がある「不忘敬」などの言葉や、「鹿鳴」の象形文字をしたためた書など約35点を紹介。高島硯の形を紙に写し取る「硯拓(けんたく)」に言葉を添えた作品や、「竹生島経」の写経もある。

 ギャラリー藤乃井で21日まで。午前10〜午後5時。無料。問い合わせはギャラリー藤乃井TEL0740(32)0150。
京都新聞


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