今が旬の湖西の不動産情報掲示板
「川端」の針江さらに発信 エコツーリズム大賞祝いフォーラム
2014年6月1日
 わき水を家に引き込み、生活用水に使う「川端(かばた)」のある暮らしで地域活性化を図る高島市新旭町針江の住民団体「針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会」が1日、設立10周年と環境省の2013年度エコツーリズム大賞受賞を祝う記念式典とフォーラムを、地元の公民館で開いた。

 同会は「川端」を中心とした見学ツアーを通して、伝統的な水辺の暮らしや、琵琶湖と周辺の自然環境の大切さを感じてもらう活動を続けている。同大賞ではこれまでに優秀賞や特別賞の受賞歴があるが、2月に初めて大賞に輝いた。

 約80人が集まった式典のあいさつで美濃部武彦会長は、「素人ばかりで始めた活動が10年で目標の大賞を取れた」と喜び、「針江の素晴らしさを今後も多くの方々に見てもらいたい」と述べた。

 フォーラムでは「川端」の存在と文化的価値を広く社会に発信した嘉田由紀子知事と写真家の今森光彦氏が対談した。嘉田知事は「人と自然が折り合った針江には人がいかに生きるべきかの原点がある」と力説。今森氏は「ツアーが観光に向かわず自分たちの生活をありのまま見せていることに意義があり、成功した要因」などと語った。このほか、功労者表彰や針江の写真コンテスト講評会などもあり、会場は祝賀ムードに包まれていた。
京都新聞


HOME
Copyright (C) 2014 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved