大津市木戸の比良山系にある「びわ湖バレイ」で約30万本のスイセンが見頃を迎えている。標高1100メートルの丘陵地に咲き誇る黄色い花が山の新緑に映え、観光客を楽しませている。
スイセンの栽培は1999年に始まり、冬季にスキーのゲレンデとなる約2万平方メートルにガーデンジャイアントやマウントフットなど5種が植えられている。今年も電気柵でシカの食害を防ぎ、開花にこぎ着けた。一面に広がる黄や白のスイセンが吹き抜ける風に揺れ、根雪が残る山肌を鮮やかに彩る。
家族と訪れた兵庫県伊丹市の淡本照久さん(64)は「遠くから見ても近くで見てもきれい。香りもよいですね」と写真を撮影していた。びわ湖バレイによると、今年は平年よりやや早く咲き始め、5月中旬まで見頃という。 |