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産卵期待、親アユ放流 安曇川で始まる
2013年8月30日
 琵琶湖産の産卵直前の親アユを放流する県の取り組みが29日、滋賀県高島市安曇川町北船木の安曇川人工河川で始まった。昨年秋の産卵数の激減を受け、今年は放流量を例年より5トン増やし計13トンを放す。9月5日まで毎日作業が続けられる。

 アユの安定供給を目的に、1981年から毎年実施。県淡水養殖漁業協同組合に加盟の6業者が彦根市の養殖場で育てたアユを、県の委託を受けた県水産振興協会が放流した。

 初日は2トン(約6万5千匹)が放された。体長15〜20センチに育った親アユがトラック2台で運び込まれ、荷台の水槽からホースを使って、水温15度に保たれた人工河川に勢いよく流された。アユは水面を飛び跳ねたり、群れをつくって泳ぎ回っていた。数日中に産卵、約10日でふ化し、体長5ミリほどに成長すると琵琶湖へ出る。

 県水産課は、昨秋の産卵数激減の影響で、琵琶湖に現在生息するアユの数は例年の2割程度とみており、年間漁獲量も平成に入って最低となった2005年の390トンを今年はさらに下回ると予測。今後の産卵の状況次第では「追加放流も検討する」としている。
京都新聞


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