京阪神圏と北陸地方を最短距離で結ぶ国道161号の「西大津バイパス」(大津市坂本−同市横木、全長11キロ)が15日、全線4車線化される。工事を手がける国土交通省滋賀国道事務所は「渋滞の緩和や事故の軽減が期待でき、湖西地域の観光面での活性化にもつながる」としている。
国道161号は、福井県敦賀市から琵琶湖西岸を通り大津市で国道1号に接続する主要幹線道路。このうち西大津バイパスは、国道1号との接続部分の藤尾南ランプ(大津市横木)から下阪本ランプ(同市下阪本)までの8・2キロ区間が4車線だが、残る坂本北インターチェンジ(同市坂本)までの2・8キロ区間は暫定的に2車線で使用されていた。
このため、2車線区間では、夏の観光シーズンを中心に渋滞が発生し、通常なら2〜3分で通過するところを夏場は平均11・2分かかっている。さらに、この混雑に伴い、死傷事故の発生率も4車線区間に比べて1・5倍高い。
こうした状況の解消を図ろうと、同事務所は平成20年度から4車線化を進め、このほど工事が完了した。15日午前6時から4車線の使用が可能になり、同日午前10時から同市皇子が丘の皇子が丘公園体育館で開通式典が行われる。 |