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伐採木:無料配布 住民、まきに利用 NPO提案で県、処理費節減
2013年5月10日
 県高島土木事務所と同北川水源地域振興事務所は9日、高島市朽木の安曇川の維持管理で発生した伐採木を、住民に無料配布した。市民団体の発案で「捨てればごみ、リサイクルなら資源」と、初めて試行した。県は河川維持管理費の節減効果などを検証して恒常的な実施を検討する。

 県によると、河川の維持管理では河川敷に生える樹木の伐採も重要な作業。切った木はこれまで、一般廃棄物として業者に処理委託してきた。費用は樹木除去費全体の半分程度にもなるという。

 一方、同市では暖房や風呂などの燃料にまきが使われる家庭も多い。近年は石油など化石燃料に比べて環境にやさしいとして、まきストーブ人気も高い。

 両者のニーズをつないだのは同市のNPO法人「結びめ」。職員の西川唱子さん(32)は「移住者らにまきストーブ愛用者が多いがまきの確保が大変。県に提案し、協議を続けた」と話す。

 この日、無料配布されたのは2〜3月に安曇川河川敷から伐採されたヤナギ類。運搬しやすいように長さ約1メートルにカットして軽トラック20台分を用意し、伐採地近くに置いた。

 県のホームページなどを見て同市から15人、大津市から3人が応募した。高島市朽木桑原から来た植物染色職人、原田盛舟さん(60)は「まきストーブに使う。間伐材を分けてもらったり購入したりしているので、有償でもありがたい」。同市朽木古川の団体職員、山本一義さん(65)は「風呂をわかすのに使う。普段は山林作業で出た不要の木を活用している。無料配布は助かる」と話していた。
毎日新聞


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