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市民参加で自然エネ普及 高島で社団法人設立
2013年4月29日
 滋賀県高島市を活動拠点に、自然エネルギーの利用によるエネルギー自給を目指す一般社団法人「市民エネルギーたかしま」が、このほど設立された。市民参加で小水力や太陽光発電、まきなど森林資源(バイオマス)の普及推進を図る。

 食糧、エネルギー、ケアの自給を暮らしや地域レベルで進めようと、昨年7月に同市で発足したNPO「FEC自給圏ネットワーク」が、エネルギー分野に特化した組織を新設することにした。

 活動の3本柱のうち小水力発電では、市内北部を流れる百瀬川の上流に発電施設の設置を計画。本年度はそのための水量調査を1年かけて実施する。太陽光発電は、市民出資による「市民共同発電所」の公共施設などへの設置を促し、普及を図る。

 また森林バイオマスは、「木の駅プロジェクト」として山主から買い取った間伐材などを集積する「木の駅」を設け、まきに加工し販売。売買は地域通貨で行うことも構想している。

 市民エネルギーたかしまは、これらの事業を主に市民から募った基金で実施し、軌道に乗った段階で公益財団法人に移行する方針。

 同法人の事務局長で「FEC自給圏ネットワーク」代表世話人の福井陽児さん(65)は、「福島第1原発事故を教訓に、原発に依存しない社会の構築へ、再生可能エネルギーの普及を急ぐ必要がある。地域の自立に向け一市民としてできることから始めたい」と話す。基金は1口1万円。詳細は福井さんTEL0740(22)1242。
京都新聞


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