彫刻や絵画などの現代芸術作品を集めた企画展「2012CAF.Nびわこ展」が19日、大津市御陵町の市歴史博物館で始まった。素材にこだわった独創的な作品が並び、訪れた人の目を引きつけている。25日まで。
平成22年から始まり今回で3回目。「水から派生するかたち」をテーマに、県内外の芸術家32人が出品した作品32点と、子供たちが描いた巨大絵画3点が展示されている。
同展実行委員会副代表を務める彫刻家の藤原昌樹さん(43)=大津市南比良=は、鉄材を組み合わせた作品「テツノネ」を出品。農耕具のクワをイメージした鉄の彫刻を9本並べ、力強いインパクトのある作品に仕上げた。
このほか、100円で購入したヒヨコの人形にまつ毛を取り付け、規則正しく並べた作品や、ガーゼにせっけんを染みこませて固めた彫刻など、珍しい素材を使った芸術作品が並んでいる。
東近江市の会社員、堤忍さん(43)は「身近な素材を使っていて面白い。見ていて飽きない作品ばかり」と話していた。
午前9時〜午後5時。期間中は20日のみ休館。入場無料。問い合わせは実行委事務局((電)077・596・2155)。 |