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高島の集落を舞台に童話 作家の村上さんら29日紙芝居上演
2012年7月27日
 山あいの集落を訪ねて物語を創作し続ける作家村上幸彦さん(66)=大阪府高槻市=が、高島市今津町の椋川(むくがわ)を舞台に、童話「おっきん狸(たぬき)」を作った。村上さんとともに、おはなし会活動に取り組む「手枕童話の会」が29日午後2時半から、同市の安曇川図書館で紙芝居を上演する。

 村上さんは京都の丹波地域を中心に、集落をふらりと訪ねて住民と言葉を交わし、印象に残った地名や言葉をヒントに物語を作る。35年間で約2千話。子どもたちや動物が登場し、命や自然の大切さを表す温かいストーリーが多い。

 童話の会は高槻市の小学校教諭や退職者ら10人でつくる。うち2人が5年前に高島市に移り住んだのを機に、村上さんも椋川や畑(はた)など高島市内の集落を訪ねるようになった。メンバーは、視力を失った村上さんを案内したり、挿絵や紙芝居作りを手伝ったりする。

 椋川では、感謝を表す「おっきん」という方言の響き、「歯痛の和尚さん」がいたという伝説を基に、甘いもの好きのタヌキと村人の知恵比べを楽しい話に仕上げた。手枕童話の会の伊藤和子さん(60)=高島市安曇川町下小川=は「高島でできたお話を多くの子どもたちに味わってほしい」と期待する。入場無料。
京都新聞


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