「日本の棚田百選」に県内で唯一選ばれた高島市の「畑の棚田」で13日、棚田オーナーの都市部住民らによる田植えが行われ、約300人が参加した。1口3万円で約100平方メートルの棚田の栽培・収穫権が与えられるオーナー制は今年で13年目を迎え、外国人も参加した。
「畑の棚田」は標高差約100メートルの急傾斜地に359枚の水田が段々に連なる。冷たい山の水を引くため、一昨年の猛暑でも品質が落ちなかった。オーナーに応募した79組の6割以上が京阪神や愛知など県外組。家族連れやグループが多く、地元農家の指導で植えた。
仲間に誘われたというブルガリアから京大医学部に留学中の小児科医の女性、ゲルガーナ・ペトローヴァ・トヤノワさん(33)も裸足で泥田へ。「見るのもするのも初めて。いい体験。うれしい。もちろん稲刈りにも来る」と腰を折っていそしんでいた。 |