高島市勝野、日吉神社の例祭「大溝祭」が3日、宵宮で始まった。湖西唯一の曳山(ひきやま)祭りで、あでやかな5基が薄暮の城下町に勢ぞろい。飾りのちょうちんに灯が入ると、山に乗った子どもたちが奏でる雅(みやび)なはやしの音に彩られ、宵闇の町内を巡った。
江戸初期の大溝藩主移封に伴う祭礼を起源とする県の無形民俗文化財。昨年は東日本大震災・福島第1原発事故に配慮して初めて中止した。この日、町内ごとの曳山は、今年の巡行の先頭を務める「龍組(りゅうぐみ)」の山庫(やまぐら)周辺に集合、巡行は夜遅くまで続いた。
4日の本祭は午前10時ごろ5基が総門に集まり、そろって日吉神社に入ると最高潮に。正午にみこし渡御を迎えた後、改めて町内を巡行する。 |