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常夜灯:カバタ、絆の灯 小水力、太陽光で5基手作り 高島・針江住民、4カ月かけ
2012年4月17日
 湧き水を生活に使い、水の浄化にコイを飼う文化「針江のカバタ」で知られる高島市新旭町針江の住民8人が、カバタなどからの小水力発電や太陽光発電で手作りの「常夜灯」5基を約4カ月かけて完成させた。省電力のLED灯で桜のライトアップも実現。カバタの見学客にも紹介する考えで、小さな自然エネルギーが、まちづくりの確かなともしびになりそうだ。

 カバタ文化を発信する住民らでつくる針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会(美濃部武彦会長)が昨夏、針江のシンボルの水車に自転車の発電機(ハブダイナモ)を取り付けた発電に成功。公園に置いた試作の常夜灯(木製、高さ約2メートル)が好評で、今回5基を増設した。

 構想は地区内を巡る水路を利用し、水車でハブダイナモを回す方式。同委環境部長の高田一雄さん(59)が設計し、部品を買って仲間と製作した。縦約60センチ、幅約1メートル、断面が水滴型の発電機は出力約4・5ワット。針江大川への合流部に設置された。

 電気技術者の会社員、三宅進さん(58)は回路担当。ソーラー灯4基は昼間発電して蓄電し、夕方から点灯する仕組み。雨天続きでも数日は夜間点灯できる。発電・充放電状況をパソコンで記録する仕掛けも手作りした。

 常夜灯内には3ワット型LED照明を2〜3個配置。白熱灯の50〜60ワットに相当し、試作灯より明るい。常夜灯の木枠や土台のコンクリート打ちも住民が土日にボランティア参加。このため費用は材料費など約110万円ほどに抑えられたという。

 高田さんは「小水力は針江ならではの地域エネルギー。常夜灯作りを通じ地域の絆もより強まり、さらに増設の声も出ている」と喜んでいる。
毎日新聞


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