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比良八講、ほら貝で春告げる 湖上安全など祈る
2012年3月26日
 湖国に本格的な春の到来を告げる「比良八講」が26日、大津市内で営まれた。昔から「比良八講荒れじまい」と呼ばれ、この行事を境に寒風がやむとされる。比叡山延暦寺の僧侶や修験者がほら貝の「ボォー」の音とともに市中を練り歩き、琵琶湖の船上で湖上安全や水質浄化を祈った。

 この日の大津市は最低気温が2度と平年以下の寒さとなり、比良山は雪雲に覆われた。

 午前9時前、酒井雄哉大阿闍梨(だいあじゃり)(85)や山伏姿の50人が市中心部の本福寺を出発。大津港まで歩いた。その後、客船「ビアンカ」上で水難者の慰霊法要を営み、比良山上で取水した「法水」を湖面に注いで湖を清めた。一行は比良山麓の近江舞子まで信者300人と船で渡り、近くの雄松崎で護摩をたいた。

 比良八講は平安時代に起源があり、1955年に再興。毎年3月26日に開かれている。彦根地方気象台によると県内は29日には平年を上回る暖かさになる。
京都新聞


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