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亡母と制作、ひな人形など展示 高島で京田辺の画家
2012年1月25日
 滋賀県高島市今津町の琵琶湖周航の歌資料館に、ひな人形が早くも飾り付けられた。気に入った今津町の景色を絵はがきにして同館に並べている京田辺市の画家、竹村恵美子さん(74)が、亡き母と自分が趣味で仕上げた作品を並べた。

 ひな人形4組と、市松人形、金太郎、聖徳太子童子像の計11点。

 3年前に96歳で亡くなった竹村さんの母、井上ツルさんは、晩年まで人形づくりを趣味にしていた。

 戦災や子との死別などで苦労したが、「人形は救いなり」を口癖に、生涯に約100点を作った。桐(きり)のおがくずや胡粉、和紙を使い、髪の一本一本も筆で描く本格的な作りで、一体の制作に半年近くかかる。

 竹村さんも習って、制作に励んだ。その母の没後、竹村さんは人形を自宅で飾っていたが、「伝統の美しさと母のぬくもり。多くの人に見てもらえたらうれしい。収納しているだけでは母に申し訳ない」と、絵で縁のある資料館に並べた。展示は4月3日まで。入館無料。月曜休館。
京都新聞


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