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カバタ:世界にアピール 高島・針江住民、湖沼会議に初参加−−31日開幕
2011年10月19日
 ◇主催のILECが招請 31日、米テキサスで開幕

 カバタで知られる高島市新旭町針江の住民組織「針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会」のメンバー5人が、米テキサス州オースティン市で31日に開幕する第14回世界湖沼会議に初めて出席する。国際湖沼環境委員会(ILEC、草津市)の招請で市民団体としては国内唯一。美濃部武彦会長(67)らは「地域の誇りカバタを世界にアピールしたい」と張り切っている。【塚原和俊】

 湖沼会議は84年に滋賀県で開かれたのを皮切りに、ほぼ2年おきに世界9カ国で開催。今回は「湖沼、河川、地下水、海岸域のつながりを考える」をテーマに現地のテキサス州立大研究所が共催する。ILECによると、11月4日までの会期中に世界30〜40カ国から約500人が出席予定。県からは嘉田由紀子知事が開会式でプレゼンテーションし、ハイレベルの専門家会合に出席する。

 生水の郷委員会は研究者らと肩を並べ、NGO・市民公開セッションで針江伝統の水利用と里山文化を紹介する。湖畔のヨシ焼きと水の浄化作用、魚のゆりかご水田や生物多様性にも言及。針江住民と水との関わりを、日本の原風景「里山」として世界に伝える。

 5人は美濃部会長のほか、水と文化研究会事務局長などを務める小坂育子さん、前同会長の山川悟さん、石津文雄さん、田中義孝さん。英語版パンフレットも用意し「ぜひカバタに会いに来て」と呼びかける予定だ。ポスターセッションを通して参加者や市民と交流も図る。

 針江には昨年、外国人を含め約8700人が訪問。同委員会は見学ルール作りなどのため04年に発足し、水環境保全へ積極的に活動する姿がILECの目に留まった。
毎日新聞


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