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高島音頭最古の歌詞集発見 マキノ資料館で展示
2011年9月8日
 滋賀県高島市に古くから伝わる盆踊り歌「高島音頭」の一次資料としては最古の、1863(文久3)年の奥付がある歌詞集「風流音頭集」が見つかり、7日から同市のマキノ資料館で展示が始まった。

 高島音頭保存会の役員を生前に務めていた今津町日置前の個人宅で幕末から昭和までの音頭に関する資料8点が見つかり、7月に市教委に寄託された。このうち6点を展示している。

 音頭集には「武者つくし」「役者つくし」「嶋つくし」など、一つのテーマで五七調を連ねる歌詞が載る。マキノ町中庄に伝わる「つくしもの」の高島音頭の原形とみられる。同時期に作成された「三下(さんさが)り音頭本」と題する三味線に合わせるための歌詞集もある。

 高島音頭は700年近い歴史があるとされ、18世紀の櫓(やぐら)が現存する。1927年発行の「高島郡誌」には、1790(寛政2)年に高島音頭が改変されたという記述があるが出典は不明で、今回の資料が最も古い。

 展示は、保存会の前身「高島音頭振興会」に関する1941(昭和16)年の資料も並ぶ。戦時中に「卑猥(わい)低調」な歌詞を具体例を挙げて禁じたことや、多賀大社(多賀町)や近江神宮(大津市)で奉納したことも分かる。78(昭和53)年の「第1回今津町芸能発表大会」プログラムもある。

 同市文化財課は「江戸末期から昭和にかけて高島音頭が地域で大事にされ、盛んだったことが分かる」という。

 展示は30日まで。月・火曜休館。
京都新聞


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