高島市鵜川の白鬚神社で5日、数え年で2歳になった子供に名前を授け、健やかな生育や長寿を願う「なるこまいり」が2日間の日程で始まった。幼い子供を持つ若い家族連れが多く集まった。
なるこまいりは本名とは異なる名前を神社がつけ、親が3日間呼び続けると、一生幸せになるとされる。江戸時代の文献「鴻溝録(こうこうろく)」に登場するが、詳しい由来はわかっていないという。
訪れた家族連れは、巫女(みこ)から紙に書かれた名前を授かると歓声をあげ、おはらいを受けていた。大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国〜」の3姉妹キャラクターも駆けつけ、雰囲気を盛り上げていた。
夫と長男とともに訪れた同市内のパート従業員、中村加奈さん(31)は「授かった名前は慣れないけど、健康に育つようにきょうから呼んでみます」と話していた。
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