無農薬栽培のブルーベリー農園が23日、滋賀県高島市マキノ町大沼に開園する。大手企業の技術者から特許事務所長へと働き続けた弁理士下市努(しもいちつとむ)さん(62)=奈良県大和郡山市=が、「定年」後のゆとりに向け、実現した。
下市さんは19年前にログハウスを建てた高島市安曇川町長尾で週の大半を過ごす。アトピーの家族がおり、無農薬の稲作に取り組んで、今年からアイガモ農法も導入した。
会社勤めなら定年の60歳。「自然の変化を感じながら、多くの人と直接ふれあえる仕事を、今後のライフワークにしたい」と、観光農園づくりを思い立った。
大型の植木鉢660個にブルーベリーを植え、水や肥料を自動的に注ぐ装置を取り付けた。地面にシートを敷いて、病虫害や雑草を防ぎながら、幼児や車いす利用者も摘みやすいよう工夫した。
30アールの農園は、今津町とマキノ町にまたがるため「IMAKINO」と名付けた。
23日に開園し、8月末まで営業する。休園日は未定。中学生以上の入園料は、来年からの料金(1800円)の半額で900円。問い合わせは下市さん携帯電話090(7879)1662。 |