滋賀県高島市新旭町の琵琶湖岸に654本が連なる桜並木を守ろうと、市民団体「トンボとその仲間たち」の会員らが13日、枯れ枝を切る作業を行った。
桜並木は1990年に当時の新旭町が整備した。近年は病虫害が増え、16%の木が開花しない状態だったが、3年前発足の同会が施肥や枝切りを続け、ほぼすべての木に花が付くようになり、枝1本あたりの花の数も飛躍的に増えた。
作業には、会員に加え、高齢者が学ぶ県レイカディア大学園芸学科のボランティアも応援に駆けつけ、合わせて約50人が参加した。樹木医の二宮正信さん(67)=長浜市木ノ本町=の指導を受け、テングス病や枯れた枝を切り落とした。
同会代表の大石幸夫さん(67)=新旭町針江=は「木の状態が少しずつ回復している。より多くの人に関わってもらい、桜を守り続けたい」と話していた。 |