好天に恵まれた15日、「日本の棚田百選」の滋賀県高島市畑地域の水田で、県内や京阪神から家族連れで訪れた「棚田オーナー」たち約300人が、田植え作業を行った。
オーナー制度は、棚田の保全と地域活性化を図るため2000年から始めた。1組あたり約1アールの田で、あぜ塗りや田植え、草刈り、収穫を行う。今年は82組が参加した。
参加者は、主催の畑棚田保存会の農家に習いながら、さっそく苗の手植えに取り組んだ。一生懸命に励む大人の回りで、泥遊びをしたり、カエルやイモリを捕まえたりして楽しむ子どもたちの姿もあった。
昼食には、地元住民がもちやおにぎりを振る舞い、交流を深めた。
3歳から7歳の子ども3人と夫婦で初めて参加した京都市上京区の公務員西川武士さん(32)は「植えて刈るまでの作業を体験したくて、申し込んだ。素晴らしい棚田の景観で、子どもたちも楽しめて満足です」と話していた。 |