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古墳期の大壁建物跡か 高島の天神畑遺跡調査
2011年5月12日
 滋賀県文化財保護協会は12日、高島市鴨の天神畑遺跡で古墳時代の「大壁建物」跡とみられる溝が見つかった、と発表した。朝鮮半島由来の形式で、渡来人の足跡を考える上で貴重な発見という。

 天神畑遺跡は、鴨川と八田川、青井川の、古代の合流点近くにある。協会が昨年11月から発掘調査した。

 この結果、幅60センチ〜1メートルの溝で囲われた、東西10メートル、南北12メートルの長方形の遺構が、南北に2つ並んで発見された。溝の底に柱穴が連なっており、柱や網代を土壁に塗り固めた「大壁建物」があったとみられる。

 溝の土に4世紀末〜5世紀初頭の形式の土器片が混じり、同時期か直後の遺構と考えられるという。

 大壁建物は、朝鮮半島特有の形式。また、天神畑遺跡の近くには朝鮮半島系の遺物が多く出土した南市東遺跡がある。

 今回の調査を担当した県文化財保護協会の横田洋三調査員は「渡来人に関係する遺跡と思われる。大津市の穴太地区などで見つかった大壁建物より古い時期のものと考えられ、朝鮮半島とのつながりを考える上でも貴重」と話す。集落から離れた川の合流点にあり、祭祀(さいし)用の施設だった可能性が高いという。

 現地説明会が15日午後1時から行われる。
京都新聞


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