滋賀県高島市で、さをり織りに取り組む「さをりひろば・ジョイ」のグループ展が18日から、同市安曇川町田中のギャラリー藤乃井で始まる。10人が約100点を出展。指導にあたる貴瀬正子さん(78)=同市新旭町安井川=は「一人一人の感性が表れる織りの世界を楽しんでほしい」と話す。
貴瀬さんは大阪府で言語療法士として障害児と親のコミュニケーション指導に携わった後、10年前、新旭町に転居。町の依頼で、趣味のさをり織りを、脳こうそく患者のリハビリに教え始めた。
「使えなかった機能や感性を引き出すのは、仕事のころと同じ」と、やりがいを実感。その後、生徒らとジョイを結成し、新旭コミュニティセンターほおじろ荘を拠点に、児童らに織りを教えるなど活動を広げている。
会場には、出展者10人が工夫をこらした、さまざまな色や柄のタペストリーや服、帽子、ポーチが並ぶ。22日まで。入場無料。 |