今が旬の湖西の不動産情報掲示板
高島屋180年祝い創業者の出身高島物産展
2011年2月22日
 1831(天保2)年に京都の木綿商としてスタートした大手百貨店の高島屋(本社・大阪市)が3月から5月にかけて、創業者の出身地、高島市の工芸品や特産を販売する巡回展を、京都店など国内6店舗で催す。「高島『いいMONO』再発見」と題して、創業180周年を記念して企画した。

 高島市が、21日発表の2011年度当初予算案に、出展者の高島市物産振興会への助成金を計上した。

 巡回展では、高島綿織物、国内の扇骨生産シェアの9割を占める扇子、筆、和ろうそくなどを販売する。

 3月末から、東京の新宿店を皮切りに、東京店、横浜店、大阪店、ジェイアール名古屋タカシマヤ、京都店で順次、開催する。京都店は5月18日から24日までで、高島市特産の地酒や食品の販売も計画している。

 高島屋は、近江商人研究家の駒井正一さん(60)によると、現在の高島市今津町南新保(しんぼ)出身の飯田儀兵衛が、京都の烏丸松原上ルに米穀商「高島屋」を創業。婿養子の新七が1831年に開いた古着木綿商が発展の基盤になったという。

 「確実なる品を廉価(れんか)にて販売し、自他の利益を図るべし」など当時の店是4項目が、今も同社の「創業の精神」とされている。

 高島市物産振興会理事で、高島綿織物の染色に取り組む伝統工芸士の中條弘之さん(57)=高島市鴨=は「伝統技術や素材を生かして『いいもの』を作ろうと、若手中心に新しい取り組みを進める高島の産地にとって、大きな舞台で力を試せるよい機会。高島屋の由来も多くの人に知ってもらえる」と期待する。
京都新聞


HOME
Copyright (C) 2011 Shoei Real Estate Corporation. All Rights Reserved