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マキノ町へ捧ぐ、愛の賛歌 京在住の英国ロッカー
2011年2月13日
 イギリス・カンタベリーのロックバンド「キャラバン」の元メンバーで、キーボード奏者のデイヴ・シンクレアさん(63)=京都市東山区=が、3年前から余暇を過ごしている滋賀県高島市マキノ町の豊かな自然と景色をテーマにした歌「MAKINO」を作詞作曲した。

 かつてワールドツアー中に立ち寄った京都に6年前から暮らすデイヴさんが、マキノ町を初めて訪ねたのは2008年1月。友人の学習塾経営清水肇さん(53)=栗東市=の高木浜の別荘を拠点に巡るマキノ町が気に入った。

 海津大崎で、はらはらと散る桜をボートから眺め、カヌーの上で夕闇を迎えた。山登り。おいしい地酒。イギリスの自宅に1本だけあったメタセコイアの美しい並木道。湖辺で見る水鳥や風紋。散歩をしながら「アメイジング!(素晴らしい)」と叫ぶのが、この地での口癖になった。

 「マキノを教えてくれた清水さんへの贈り物」として一昨年夏、歌を作った。

 「実りの里に響く鐘の音 心に浮かぶ一枚の絵 季節は回り 空を染めても 変わらぬ夢の町」「稲光る空 静かに見つめる湖 まぶしい朝日 目覚める風 岸辺のさざなみ 子守歌のように ほほえむ日暮れの森」

 しっとりした曲調で、マキノ町の大地の魅力を、自由に行き交う鳥のような視点で歌詞に凝縮した。

 歌を聴いた清水さんの勧めで、デイヴさんはCD化を決め、友人のジャズ歌手浦千鶴子さんに日本語版の訳詞と歌を頼んだ。CDには英語版と日本語版を収録し、3月末に発売する予定だ。

 高島市や滋賀県でコンサートを開き、演奏したい、とデイヴさんは言う。「働きづめで、ようやく安らぎを得たいという世代の人、マキノの人、マキノを訪ねてみたい人に聴いてほしい。心がとても静かになる。そんな何かが、マキノの地にはある」。
京都新聞


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