滋賀県高島市のマキノ中で8日、地元産のビワマスを使って「マスめし」を調理する家庭科の授業が行われた。地元の調理師や管理栄養士らが、うま味の効いた郷土料理の味を伝えた。
2年生が毎年取り組んでおり、この日は1組の29人が挑んだ。食品加工業を営む調理師の鳥居律子さん(61)らが指導にあたった。
地元でとれた体長50センチほどあるビワマスのだし汁と、ほぐした身、ニンジンなどを混ぜ込んで、ご飯を炊きあげた。
生徒たちは最初、厚い身を包丁でさばくのに苦労したが、「家でも作ってみたい」などと言い、炊きあがると、うま味と彩りがたっぷりのマスめしを「おいしい」と味わった。
鳥居さんや家庭科の先生から、身近な素材に手間をかけて調理することで、おいしく安心して食べられる郷土料理の意義を学んでいた。 |