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高島の星、夢のプロに 楽天入団の川口選手
2010年12月18日
 高島市に住み、働きながら野球に打ち込んでいる「滋賀・高島ベースボールクラブ」から待望のプロ野球選手が誕生する。今秋のドラフト会議で楽天に育成枠3位で指名された川口隼人遊撃手(25)。大学を卒業し高島市に来てから3年、「自分にとって忘れられない町になった。早く一軍の試合に出て、恩返しをしたい」と感謝の言葉を口にする。

 神奈川県出身の川口選手は小学2年からプレーを始め、山梨学院大まで野球一筋に歩んだ。しかし全国大会に出場した経験もなく、当時は「無名選手」の一人。卒業後もプロ野球選手への夢をあきらめられず、働きながらプレーするOBC高島に入団した。今春、高島クに移籍したものの、ずっと高島を拠点に自分を磨いてきた。

 市内の部品製造工場で一般社員と同じように働きながら、午後6時半から10時まで練習する毎日だった。仕事とプレーの両立は厳しく、「つらいと思ったこともある」と振り返る。でも職場の人が応援に来てくれたり、試合翌日に「調子ええな」と声をかけてくれることが励みになった。町の人に温かく見守られながら自らの夢をつかみ、「高島で自分が大きく成長できた。たくさん思い出ができた」と笑顔を浮かべる。

 身長168センチとプロ選手としては小柄だが、遠投120メートルの強肩、50メートルを6秒で走る俊足を買われた。伊藤剛吏監督は「苦労したこの3年間を忘れず、自分の実力を発揮してほしい」とエールを送る。12月末で高島市を離れ、来年1月に仙台市にある楽天の寮に入寮する。
京都新聞


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