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命のビザ、熱演 高島出身の俳優・水澤さん 古里で一人芝居
2010年12月14日
 滋賀県高島市安曇川町出身の俳優、水澤心吾(みさわしんご)さん(60)=東京都、本名・永谷吉美さん=が12日、戦時中の外交官、杉原千畝(ちうね)を演じる一人芝居「決断 命のビザ」を古里の同市・藤樹の里文化芸術会館で行った。

 安曇川中の同級生たち約20人による実行委員会が主催。市民約500人が観賞した。

 杉原はリトアニアの日本領事館で、外務省の命令に反してユダヤ人6千人に独断でビザを発給、ナチスの迫害から逃れさせた。

 この日で128回目の上演となる水澤さんの一人芝居は、杉原の回想という設定。外交官の立場と、「迫害は、人間として許してはならない行為」という人道の間で迷い、最終的に家族の理解と後押しで、ビザ発給を決断した心の動きを1時間余り演じた。

 上演後、観客とのトークで水澤さんは、杉原を演じ続けることについて「命がけで何かをする、ということを心で感じてほしい」「芝居で、人の役に立てることをしたかった。千日回峰行にちなんで千回まで演じたい」と話した。
京都新聞


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