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冬ソナ並木道、市民で継承を 高島・守り育てる会発足
2010年11月30日
 「新・日本の街路樹百景」に選定されているメタセコイア並木を市民の手で継承しようと、滋賀県高島市マキノ町の農業・観光団体、自治会などが29日、市民団体「マキノのメタセコイア並木を守り育てる会」を発足させた。

 並木は、クリ園の防風林として1981年に植栽が始まった。現在、農業公園マキノピックランドとマキノ民宿村の間2・5キロに約500本がある。

 94年に百景に選定。韓流ドラマ「冬のソナタ」の並木に似ていると評判になり、撮影に訪れる観光客も多い。

 並木の維持管理は、マキノ町果樹生産組合、マキノ高原観光と牧野区民が、区間によって別々に行ってきた。現在約25メートルの樹高が、いずれ35メートル近くまで伸びるといい、枝切りや落ち葉清掃の作業が、より困難になることも予想される。

 守り育てる会は、関係団体が一体となって保全、美化活動を年3回ずつ行うほか、写真や絵画を活用した宣伝イベント、会報発行などを展開する。

 設立総会には約30人が参加。会長に河越安嗣・マキノ町果樹生産組合長を選んだ。

 滋賀県立琵琶湖博物館の山川千代美・専門学芸員(古植物学)が記念講演。「移入種のメタセコイアは岐阜県で化石がまず見つかり、後に中国西南部で生育が初確認された『生きた化石』。高島でも80万年前まで生えていた可能性があり、縁がある」と話した。
京都新聞


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