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桜並木:湖周道路の桜並木守ろう オーナー制導入も検討
2010年9月28日
 ◇住民団体が報告会、水不足などで枝枯れ
 高島市新旭町の湖周道路(県道)に約6キロ続く桜並木(ソメイヨシノ、654本)の樹勢回復を図ろうと、住民グループ「トンボとその仲間たち」=大石幸夫代表、約80人=が27日、樹木医に依頼した調査結果の報告会を同市で開いた。成長不良や枝枯れは夏の水不足などが原因とされ、同グループは従来の活動に加え、維持管理費を捻出(ねんしゅつ)するため桜のオーナー制の導入も検討する。

 この桜並木は旧新旭町時代の90年、1億円のふるさと創生事業の一部として植樹された。近年は樹齢が若いのに成長が不十分だったり、枝枯れが目立ったりしている。

 同グループは桜を守ろうと08年に発足。木に管理番号札を付け、テングス病の枝切除や肥料を施すなどの活動を続けている。今夏、樹木医に診断を依頼した結果、原因の第一に水不足が指摘された。▽日射で地温が上がって土が乾く▽根が伸びる範囲が限られてしまう▽枝葉が発達せず根元の日射を遮れない−−という悪循環に陥っているという。

 この日の報告会で、大石代表は「風車村の近くなど、日射を遮る林がある場所は生育がよい」とする調査資料を示した。また、市有財産である桜並木に対して市民が保全資金を出し合うオーナー制について、西川喜代治市長は「住民による桜守り活動」と理解を示しており、同グループは導入へ向けて具体的な検討を進める予定だ。
毎日新聞


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