◇「私たちをもっと知って」
障害のある人たちの心を歌う「わたぼうしコンサート」が10月3日、高島市民会館(JR近江今津駅前)で開かれる。脳性まひの障害に負けず、執筆活動を続ける実行委員長の福祉エッセイスト、林英行さん(47)=同市今津町住吉2=は「私たちのことをもっと知って」と来場を呼びかけている。
わたぼうしコンサートは75年、奈良市で始まり、タンポポのわたぼうしのように広まった。76年に全国わたぼうし音楽祭が始まり、林さんは詩を応募し入選したこともある。同市での開催は9年ぶり。
施設にいた林さんは04年から、ヘルパーらの手を借りて一人暮らしを始めた。部屋探しから大変だった。電動車椅子で買い物などに外出するが、歩道の段差や行き先のトイレなど気掛かりなことがたくさんある。「私たちが当たり前に暮らせる社会への一歩に」と「わたぼうし」の開催を決意した。
コンサートは午後2〜4時。地元の障害者約85人の合唱や「歌うボランティア奈良わたぼうし」の演奏など。手話通訳と要約筆記の投影付き。一般1000円、中高校生700円、障害者500円、小学生以下無料。託児付き。前売り券(同額)は「地域生活支援センターほろん」(0740・22・4041)、同市社協(0740・36・8220)などで。 |