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芸術家夫婦、そろって米寿展 高島の川原林さん
2010年9月17日
 夫婦そろって創作活動に励む、滋賀県高島市新旭町の洋画家川原林徳一さん(87)と、彫塑家川原林たまさん(88)の夫婦展「米寿の尉姥(じょうとうば)展」が17日から、高島市安曇川町田中のギャラリー藤乃井で始まる。油彩画や立体工芸など最新作を含む35点を出品、力強い筆致や独創的な造形から年齢を感じさせない旺盛な制作意欲が伝わってくる。

 川原林さん夫妻は教職のかたわら長年、絵画や彫塑の制作に励んできた。徳一さんは1947年から県展に40年連続で入選。1983年には京都新聞教育賞を受賞した。たまさんは、滋賀大名誉教授で元日展理事の彫塑家故山田良定氏に師事。同市新旭町にある琵琶湖治水の先覚者藤本太郎兵衛像を制作した。

 今回、徳一さんは箱館山や比良山の四季、海津大崎、旅で訪れた小豆島や沖縄の風景のほか、自宅庭に咲いていたバラやツバキ、アジサイなど2号から20号までの計25点を出品。たまさんは、江戸時代の儒学者中江藤樹の教えを記した書、絵手紙、廃材で作った立体工芸など10点を展示する。

 現在も年間約20点の油彩画を仕上げるという徳一さんは「この歳になっても寝食を忘れて夢中になる。腕が動かなくなるまで命がけで描き続けたい」。たまさんは「夫婦で互いにライバルとして刺激し合い、創作を続けられたことに感謝したい」と話していた。23日まで。入場無料。問い合わせはギャラリー藤乃井TEL0740(32)0150。
京都新聞


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