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イチジク:初出荷「出来まずまず」 米から転作
2010年9月11日
 高島市をイチジクの特産地にしようと、県やJAの指導で栽培に着手した「高島いちじく」の初の出荷が始まった。JA西びわこ(同市安曇川町)によると、イチジクは実が順次熟していくため、10月末まで収穫でき、今季は約6トン(300グラム入りパック約2万個)の出荷を目指す。

 耕地の92%を水田が占める県農業の稲作依存を改善しようと、減反に伴う転作として始めた。約5ヘクタールで稲作をする同市安曇川町下古賀の井上公一さん(31)は昨春、両親の正保さん(65)、千津枝さん(62)と転作田10アールに苗約70本を植えた。大枝2本を地上付近に水平にはわせ、小枝約10本を人の背丈程に伸ばす「一文字整枝」。熟れた実を早朝、手で摘み取るが、小枝には小さな青い実がたくさん付いている。公一さんは「余分な実を付けさせない芽かきなど手入れが大変だったが、まずまずの出来」と話していた。

 県によると08、09年、県の野菜生産額は全国45位、果樹は同最下位だ。脱却を目指し、転作作物として植え付け翌年から収穫できるイチジクなどを奨励。イチジクは主に栗東、東近江市で栽培され、08年は面積7・4ヘクタール、出荷58・4トン。高島市では今年、35戸が転作田など1・5ヘクタールで栽培し、ブランド化を目指している。
毎日新聞


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